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「錦織効果」に驚く

今、かつて地上波でセイコースーパーテニスやグンゼワールドテニスが放送されていたことを覚えている人がどのくらいいるのだろうか。いやそもそも大会自体がなくなって久しい。

思えばこれらの大会や放送は、エドバーグら人気選手目白押しでテニスブーム真っ只中であり、今はすっかり錦織の師匠としてや、日めくりカレンダーのほうが有名になった松岡修造さんが現役のころだった。

その後テニスブームは終わり、松岡さん以降目立った日本人選手も出ず、バブルも崩壊したため、日本のテニスを取り巻く環境は完全に冬の時代に入っていた。「テニスの王子様」でやや巻き返したものの、テニス人気復活!とはいかなかった。
テニスの放送コンテンツとしての難しさもあり、放送は有料放送のみ、しかも限られた大会のみになっていた。それが、である

今、BSメインとはいえ、グランドスラムではない大会をNHKが放送しているのである(決勝は地上波もあるようである)。
地上波の番組を見ていても、錦織のことが取り上げられない日はほとんどないほどに連日報道されるようになっている。
一人のスター選手の誕生が(昔から応援してる僕からするとこの書き方は違和感があるが)与える影響の大きさ、それに伴う環境の変化に驚くばかりである。

願わくばこれが一過性のものでなく、テニスが再び日本に根付くきっかけになってくれるといいと思うけれど、現実はそんなに甘くないだろうとも思う。悲観的な見方だが、錦織が現役でいる間限定の「騒ぎ」にとどまるのでは、と。
ここで何度も繰り返し書いているように、錦織は世界的に見ても天才クラスの才能の持ち主だ。松岡さんも言っているが、今後テニスの競技人口が急増したとしても、おそらく僕の生きている間に同様の活躍ができる日本人選手が出てくるとは思えない(50位くらいにまで上がるくらいなら何人かでるかもしれないが)。

そうならないために、テレビ局には錦織という個人だけでなく、テニスという競技自体の魅力を伝えるようにしてほしい・・と思う。
今放送しているマスターズの大会は、テニスの魅力を伝えるのにとても適した大会だ。
グランドスラムよりも参加できる選手が少ないため、より上位の選手のみが参加できるので、試合レベルが全体的に高くなる。
また、グランドスラムと違って3セットマッチの短期決戦なので、よりテニスの競技としての魅力が純粋に楽しみやすいと思う。
グランドスラムなどの5セットマッチにも駆け引きなど面白い要因はたくさんあるが、まずテニス自体に興味をもってもらうには、3セットマッチのほうが楽しさが伝わりやすいだろう。

今のテニスのトップレベルは実力・個性を備えた選手がそろっている。願わくばテレビ局が錦織だけでなく他の有力選手の試合も放送してテニス自体のファン層拡大に貢献してくれることを願うばかりである。

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