今年の錦織を振り返る

今年の錦織を振り返る

最終戦が終了し、今年のATPツアーが終了した。

多くの人が感じたように、ラウンドロビン最終で錦織の今季最後の試合となったフェデラー戦は、今年の錦織を象徴するような試合だった。

今年の錦織の、特に後半の戦いぶりをみて、ネットなどでは再び「錦織メンタル弱い説」のようなものが盛んにいわれているようである。
今年の錦織を振り返る前に少しそれについて反論しておくと、デビュー前から錦織を見ている僕から言わせれば、それはまったくの見当外れだと思う。むしろツアー全体でも錦織以上のメンタルの強さを持っている選手は少ないと言える。

確かに昔から、集中力が切れたかのように淡白な負け方をする試合は結構見られたし、重要なポイントでのポカもかなりあった。また、積めが甘かったとみられるような試合も多い。
が、それは実際にはほとんどの選手に見られることであり、錦織のそれが他のトップ選手に比較して格段に多いということは見られず、むしろメンタルの強さを示すデータ(サーブが弱いにもかかわらず、タイブレークでの強さ、フルセットでの強さがず抜けている)が示すように、重要な試合はかなり勝利していた。実際のところ錦織のメンタルは日本人離れしていると今でも思っている。

で、ここからは今年の錦織についてである。

いきなりだが、今年の錦織はその「メンタル」が、最初から何かおかしいと思って見ていた。
多くのメディアやサイトでは「全米前後から」錦織がメンタルに問題を抱えているとしていたが、僕の見解は違っている。
僕はシーズン開幕当初から錦織はメンタルに何らかの問題を抱えていると思っていた。
具体的にはブリスベンでのラオニッチ戦から既に違和感を感じていた。

この試合の錦織は、最大の課題であったサーブを始め、昨年からかなり進歩した質の高いテニスをしていた。
これは今年はかなり期待できそうだ・・・と思って見ていたが、途中から何とも言えない違和感が自分の中に残っていた。
最初は重要なポイントを力んで落として負けたからかと思っていたが、シーズンが進んでいくについれてだんだんそれがはっきりしてきていた。

(続く)

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