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全米準優勝を受けて

世の中が大騒ぎだ。
と言っても熱狂は当日の午前までであとはもう、終息に向かうのだろう。

しかしテニスが世の中でこんなに話題になったことは今までになかったことである。

今までこの日記を読んだことがある方は今回の歴史的快挙を受けて、僕がなぜこの程度のテンションなのかと思われるだろうし、最近錦織についてほとんど記事を書いていないことを訝しんでおられるのではないかと思う。

もちろん心底喜んでいるし、錦織のファンでなくなったとかではない。
ただ、過去の日記を読んで下さった方にはわかると思うが、ずっと錦織を見てきた僕にとっては今回のことは嬉しいことではあるが、サプライズというほどではなかった。そのうちやってくれるだろうと思っていた範囲内のことだった。

最近この日記であまり錦織のことについて触れなくなったのは、成績を安定して残せるようになってきた去年あたりからマスコミに取り上げられることも増え、ここで取り上げる必要性に乏しくなってきた気がしていたからである。

前置きはこのぐらいにして本題に入ると、今回は成績以上に実りのある大会だったと思う。
そうそうあるチャンスではないし、準優勝というのは素直に悔しいが、対戦相手の厳しさ、大会前コンディションなどを考えると素晴らしい結果を出せたと思う。

不調だったとはいえジョコビッチを撃破したことはもちろん素晴らしい。
だが個人的にはラオニッチに連敗しなかったことと、今まで良いところなく敗れ続けていて苦手と言ってよかったワウリンカにもそれぞれ出だしの調子はいまいちだったにも関わらず、粘り強く戦って勝利したことが、一番の収穫だったと思う。

決勝後のコメントについて(フェデラーのほうがやりやすかったという部分)いろいろと言われているようだが、言い訳っぽく聞こえてしまうのはしょうがないのだが、あれが率直な気持ちだろうとは思う。
フェデラーのファンでもある僕からしても、フェデラーのほうがやりやすかったのは事実だと思うし、実際相手がチリッチに決まった時、僕には嫌な感じしかしなかった。

チリッチは現在のランクこそ錦織よりも下だったが、抜きつ抜かれつしてきた同年代のライバルであり、お互いの意識もかなりあるようだ。錦織にとっては是が非でも勝たなくては、と思ってしまう相手だった。
加えてチリッチはまだまだ伸び盛りで、今大会はゾーンに入っていると言っていい出来だった。
マスコミは過去の対戦成績で錦織有利と盛んに報道したが、このような状態では過去の対戦成績はあてにならないし、第一負けた2敗はいずれもこの全米でのものである。

それに対しフェデラーは実績・実力は抜群の偉大な選手だが、すでに大ベテランの域であり、ベテランの戦い方の上手さはあるものの、上積みと言えるものはすでになく、これまでの対戦などから対策は立てやすいし、何より挑戦者の立場で戦える。

伊達さんや松岡さんも対戦成績などで錦織有利とテレビでは語っていたが、テレビでの対応上仕方のないものだったのだろう。
おそらくはお2人もチリッチに対する不気味さはかなり感じていたと思う。

ただ、今回は残念であるが先述のとおり収穫も素晴らしいものだった。あとは怪我がないことと、モチベーションの維持を期待する。

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