快挙

快挙

とにかくウン十年テニスを見てきてこんなに嬉しい瞬間はそうそうない。

まさかこんなに早く(前身のジャパンオープン時代から)楽天オープンで日本人選手が優勝するのを見られるとは思っていなかった。
というよりそもそも錦織が登場するまでこんな日が来るとは夢にも思わなかったのである。

それでも錦織ならばいつかはやってくれるのでは・・・という期待はあったものの、近年の楽天オープンは(めずらしく予定通りに)強豪選手が揃うことが多く、今年もオリンピックと全米の覇者であるマレーを始め、TOP20のうちのかなりの人数が参加するハイレベルな大会になっていたため、今年はまだ厳しいかな?といった感じだった。

勝った内容も良かった。
「とにかく勝てばいい」というのではなく、今回は内容もすばらしかった。
通算で勝ち越していて比較的相性のいい相手とはいえ過去楽天オープン制覇の経験があり、近時TOP10に定着しているベルディヒ、2006年全豪準優勝者で過去対戦成績全敗と苦手にしていたバグダティス、そしておそらく現在世界最高のサーブ力を持つラオニッチと連続で破り、プレー自体も文句のつけようのない過去最高と言っていい出来だった。
TOP4の一角であるマレーとの対戦は実現しなかったが、それは今回の優勝の価値を下げる要因にはあたらないだろう。

それにしても相変わらず錦織は意外性の高い選手である。
楽天オープンの前の週に行われた大会では準決勝でかなりショックの残る負け方をし、楽天オープンでの初戦は前回の対戦でストレート負けを喫した添田ということもあって、「初戦で添田に負けるんじゃないのか?」という悲観的な予測もそれなりに見られるところだった。
添田には内容がそれほどよくないなりに何とか勝ったが、この調子だと、ベルディヒのところまでいければ上出来か?と言うくらいの感じだった。
それがベルディヒ戦以降一気にギアがあがり、この快挙、である。

いかに錦織のテニスにいちいち一喜一憂しても意味がないか、が再確認できた大会だった(笑)。今後はもっと落ち着いて見守ろうと思う。
そうすればきっと錦織が僕らのようなファンにこれからも良い夢を見せてくれるだろうから。

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