民法改正案概要 その1

民法改正案概要 その1

法務省から19日に民法改正案概要が提示されました。この改正案には、選択的夫婦別姓などとともにかねてより議論されていた、相続における婚外子(非嫡出子)の差別解消が盛り込まれています。

本編でも説明しているように、相続において婚外子の相続分は嫡出子の半分となっています。ではなぜ婚外子の相続分は嫡出子の半分なのでしょうか?
おそらくなんとなくすっきりしない感じを持つ方が多いのではと思います。

この相続における婚外子の差別は『憲法違反なのではないか』という意見も強く、長く議論されてきました。

婚外子の相続分を嫡出子の半分とする規定が憲法違反ではないとする最高裁の主張(正確には当時の判例多数意見)は
1. 民法は、いわゆる事実婚主義を排して法律婚主義を採用しており、法律婚の尊重という目的は正当である。その上で(半分とはいえ)婚外子にも相続分を認め、婚外子の保護もはかっている
2. 婚外子の相続分の規定は法定相続分の規定の一つに過ぎず、現実にどう相続財産の分配が行われるかは遺言や遺産分割による
といったところです。

分りやすく言うと、民法はきちんと届けを出している法律婚を家族制度の核にしているから法律婚を守らないといけない。だから法律婚を守るという規定の目的は正当である。
目的は正しいのだから、どういう手段にするかは基本的に国会の判断にまかせるのだ。
婚外子にも半分とはいえ相続分を認めているのだから、きちんと配慮はしているだろう。
どちらにせよ実際に相続財産をどう分けるかは遺言や遺産分割で決めるのだし、相続分は一つの目安にすぎない・・・といったところです。

そういわれるとなんとなく、「そうなのかな?」という気がしてくるかもしれません。
この意見に対する学説・東京高裁判例などの反論は次回に。

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