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相続財産中の可分債権について

相続があると預貯金などの可分(分けられる)債権は、原則として相続人に当然に分割されることになります。
遺言や遺産分割協議によって違う結論にすることはできますが、それらがなければ各相続人が相続分の割合で単独の債権を持つことになるのです。

ではもし仮に遺産分割も経ず、遺言で指定されたわけでもないのに相続分以上に相続財産中の債権を勝手に行使するものがいる場合、どうすればよいのでしょうか。

こういう最高裁判所の判例があります。

共同相続人の1人が、相続財産中の可分債権につき、法律上の権限なく自己の債権となった分以外の債権を行使した場合には、当該権利行使は、当該債権を取得した他の共同相続人の財産に対する侵害となるから、その侵害を受けた共同相続人は、その侵害をした共同相続人に対して不法行為に基づく損害賠償又は不当利得の返還を求めることができるものというべきである。

引用元:最判平成16年4月20日

つまり、勝手に使われた自分の相続分の債権は、相手に対して不法行為の損害賠償請求をするか、不当利得の返還請求をして取り戻すように、とのことです。

法的な請求の根拠は示されたので、あとは相手が素直に返還に応じてくれるか、というところです。相手が素直に応じてくれない場合は、裁判を含む法的手段を検討することになりそうです。

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