相続財産について

実際の相続財産

ここでは相続における、相続財産について取り上げます。
相続財産とは遺産分割の対象になる財産、つまり被相続人が所有していた財産で、経済的価値があり金銭に見積もることができる物のことを指します

相続税の対象となる、みなし相続財産というものがありますが、それについてはこちらをご覧下さい。

プラスの相続財産

プラスの相続財産となる主なものは以下のとおりです。

1. 不動産

土地や建物です。土地については基本的には路線価で、路線価が無い場所の土地は倍率方式で金額の評価をします。路線価や倍率方式について、詳しくはこちらをご覧下さい。

相続財産中の不動産の評価を行うには、法務局で登記事項証明書を取得して不動産の状況を確認し、倍率方式での評価の場合は市役所等で固定資産課税台帳の確認を行いましょう。

2. 現金・預貯金

現金や預貯金については特に評価方法などはありません。
通帳の名義やキャッシュカード、取引明細書などが確認できない場合は金融機関に照会するようにしましょう。

3. 株式

株式については上場株であるかと非上場株式であるかで評価の方法が異なります。
上場株式の場合は、被相続人が死亡した日の証券取引所の終値または一定期間の平均値などのうち、最も価格の低いもので評価します。
非上場株式の場合は、会社の規模・株主の態様・資産の構成割合などの状況に応じた評価となりますが、評価が難しく、専門家を頼る方が良いと思われます。

被相続人名義の株式については、証券会社の取引報告書・株主総会招集通知書などを調べることで確認できるでしょう。特に取引報告書は定期的に郵便で来るので、チェックしやすいでしょう。

4. その他動産・債権など

その他動産のうち、自動車などの調達価格(平たく言えば中古市場での価格)のあるものはその価格で、無いものは償却費を引いたもの(詳しくは簿記で)で評価します。美術品などは類似品の価格を参考に評価することもありますが、専門家の鑑定によるのが通常かと思われます。

その他債権は、貸付金債権や売掛金、ゴルフ会員権や電話加入権(債権であるかについて争いがあるものがあります)などです。
貸付金債権などについては特に言及するところはありません。電話加入権については、もはやその役目を終えていると言ってよいのでこれも特にいうことはありません。
ゴルフ会員権については、いろいろと難しいところがあるので専門家に相談された方が良いでしょう。

遺産分割を行うには正確に相続財産の評価を行う必要がある。自分たちでできることと、専門家に依頼すべきこととの見極めが重要。

マイナスの相続財産

マイナスの相続財産は端的に言うと借金などですが、把握するのはかなり難しくなります。
まず借金と一口で言っても、住宅ローンであったり、事業による借金であったり、消費者金融からの借金であったり、保証人になったことによる保証債務であったりと、様々です。

こうした負債の金額は相続するかどうかの決め手となるといってよいものですが、信用情報機関の利用以外、なかなか把握する材料が無いのが現実です。
とりあえず信用情報機関を利用して調査してみて、なおかつ不安があれば専門家を頼るのが良いでしょう。

借金などの調査は労力を要する。とりあえず信用情報機関などを利用して調査を。

祭祀財産

祭祀財産とは系譜・祭具及び墳墓のこと、つまりお墓や仏壇などのことです。
祭祀財産は相続財産とはならず、相続財産とは別の承継方法となります。祭祀財産は被相続人が祭祀を主宰すべき人を定めていた場合には指定をされた人が承継し、被相続人による指定がなされていない場合には慣習に従って承継されることになっています。

つまり、お墓や仏壇は相続人で分けるような性質のものではなく、特定の人が受け継いで守っていくものだということです。

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