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ほんとうの“これから”

『アフリカの盟主』を標榜したリビアのカダフィ大佐の独裁政権が倒されて早2週間あまりになる。

このまま民主的な政権が順調に誕生し、リビア社会が早期の安定を取り戻すことが望ましいが、現実にはなかなかそうはいきそうにもない。
というよりも、これからのほうがいろいろと難しい。

近年、さまざまな国が独裁者を倒したが、その後順調に民主化と国づくりを進めることができている国はほとんど無いといっていい。
理由は分かりやすい。『独裁者を倒す』という一事で結束していた集団が、独裁者を倒した後は自らのエゴを剥き出しにするようになるからである。

エゴにもいろいろある。権力希求へのエゴもあれば、独裁者によって辱めを受けた者やその遺族による独裁者の関係者排除を求めるもの(これをエゴと言い切るのは難しいが)などさまざまである。国の方向性の対立も持ちろん生まれる。

最も平和的に革命を成し遂げたウクライナも、革命の中心人物であったユシチェンコ(ユーシェンコ)とティモシェンコとの間に生じた権力闘争やロシアのさまざまな介入により、革命が民衆に見せた夢とは違う方向に進んでいるといわざるを得ず、その他の国にいたっては武力抗争になっているものもある。
結果こんな声も聞こえてくる「独裁者がいたころのほうが良かった。あのころのほうが安心して生活できたし、商売もできた」。

リビアがそうなるかならないかはまさしく「これから」である。メディアから伝わってくる情報によれば、はやくも反カダフィ派内での不協和音が顕在化しているらしい。
反カダフィ派には、もともとカダフィ派であった者など、出自・立場などさまざまな人物がいる。こうなることは予定されていたとすらいえるだろう。
リビアがここを乗り切れるか、ここからがほんとうの“これから”なのだ。

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